CH50という椅子

 
              


                 家具の中で椅子は特別なものである。

                 直接体に触れる家具は他にはない。
                 座面の弾力、臀部の保持具合、背もたれの角度とカーブ
                 手すりの手触りなど様々な感触がダイレクトに伝わる。
                 座り心地がよく、かつ秀逸なデザインの椅子は
                 「名作椅子」として長くその名を残すことになる。
 
                 我が家のダイニングチェアはCH50という椅子だ。
                 ハンス・ウェグナーがデザインしたアームチェアCH50は
                 一見何の変哲もない形をしている.。
                 ウェグナーの大ヒット作・Yチェア(CH24)と比べると
                 大変地味である。
                 はっきり言えば、デザイン性があまり感じられない。

               
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                 しかしこのCH50は凄い椅子なのだ。
                 すわり心地が素晴らしい。
                 適度な座面のクッション性、絶妙な背もたれ角
                 微妙なカーブとシャープな角度を持つ肘掛
                 どれもが理想的だ。
                 「椅子の存在感を忘れる」椅子と言える。
 
                 CH50を2脚追加購入しようとしたら既に廃番になっていて
                 もう手に入らないという。
                 
                 諦め切れずネットで検索を続けていたら
                 中古の北欧家具の店に行きついた。
                 「CH50を探しています。もし入荷したらお知らせください」
                 とお願いして1年。
                 「デンマークで買い付けました」とメールが届く。
                 輸入、木部のメインテナンス、
                 クッション交換、ファブリック張り替えを経て
                 ようやく先日我が家に届いた。
 
                 新入りの2脚は、元からあるCH50と
                 違和感なく馴染んでいる。
                 座り心地も全く問題ない。
                 1脚約9万円かかったが、適正価格だといえる。

                              

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