オーディオ道場へ

 
 
 
 
              「オーディオ道場」、ディープな場所だった。
 
 
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              国道から脇道にそれ、道案内に従って鬱蒼とした道を進んでいく。
              段々道幅が狭くなり、不安なことこの上ない。
              最後に車のバンパーを擦りそうなくらい急な坂道を上った先に
              「道場」が現れた。
 
              「カオス」という言葉が相応しい。    
              往年のJBL大スピーカーを中心に無数の名器が
              薄暗い大空間に乱雑に積み上げられている。 

              道場主は片山昇さん62歳、本職は画家である。
              亡くなったお父上が営まれていた剣道場を
              20年掛けてここまで発酵させ、濃密な空間を作りだした。 
           
              大空間に女性ボーカルの艶やかで伸びのある声が響く。
             
 
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              とにかくよくしゃべる、気さくな道場主だった。

              「52歳ね、ちょうど私と10歳違いたい。よかねー。
              とにかくこれから10年間、いっぱい音楽ば聴くことよ」

              「そしたら、自然と、よか音が分かるごとなる」

              「ケーブルに何十万も掛けるとはバカたい」
              「オーディオは金じゃなかと」

              「アンプとスピーカーと部屋との相性やけん」
              「オーディオは言うたら楽器やけん、ちゃんと鳴らすには
              一番部屋が大事かと」

              歯に衣着せぬ率直な物言い、汲めども尽きぬ話題の豊富さ。
              オーディオより、ある意味道場主の方が興味深い。

              また来ます(こっそり)。
 


               

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