ディテール① 電気メーター

 
 
 
              ガレージ外壁の様子。
 
 
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              無粋な電気メーターを隠すために、ガレージ内に専用ボックスを作り
              外壁にはメーター読み取り用の小窓を開ける計画だった。
              しかし九電工より
              「電気メーターは数年に一度交換する。ガレージ内に入り込まなければ
              交換出来ない設置の仕方は困る。外からいつでも交換出来る構造に
              変更するように」とのお達しが来た。腹立たしいが仕方ない。
               
              それに対する苦肉の策がこれである。
              ガレージ南側の木製ドアと共通の杉板を使い、同色のペンキで塗装した
              電気メーター様専用の小さなドアを取り付けた。
              まずまずの出来だと思う。
 
              巨匠ルイス・カーンがフィッシャー夫妻の住宅を手がけていた時の
              電気メーターにまつわるエピソードを紹介する。

              「ある日、電力会社から人がやって来て、メーターを家の正面に
              取りつけようとしているのに気づきました。わたしたちはカーンに
              SOSの電話をかけ、たぶん家の裏に設置するのがよいのでは、
              と提案しました。すると、カーンは電話口でこう告げました。
              「この家に裏なんてないんだ!」。結局、物置の壁の裏にメーターを隠し、
              数字が見えるように丸い小さな窓ガラスを開けて一件落着しました。」
                           『ルイス・カーンの全住宅』(齋藤裕著)より
 
              何事もこうでなくてはいけない。

              
              

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